「バナナダイエットがある一方でバナナは太るとも聞くし、そもそもバナナはダイエットに良いのだろうか…」
今やコンビニでも手に入るバナナ、私たちにとって身近な食べ物ですよね。
なのでバナナを食べると太るのか、それとも痩せるのか、特にダイエット中は気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、バナナについてお伝えします。
結論を言うと、なんとバナナは食べ方次第であなたのダイエットをサポートしてくれる強い味方です。
朝食に嬉しい、カンタンレシピもご紹介します。是非ご覧ください!
バナナは太る食べ物?ダイエットに良いのか
そもそもバナナ=太る食べ物ではないです。
なぜならバナナは1本あたり100kcal程度で、一般的な食べ物の中ではカロリーはさほど高くないからです。
参考までに、ご飯お茶碗軽く1/2杯(約60g)やクッキー2枚(20g)で100kcalです。
しかし糖質はやや高めですので、バナナを3-4本などたくさん食べるのは控える方が良いでしょう。
糖質は私たちの体を動かすエネルギー源ですが、多すぎると太る原因になります。
その理由ですが、糖質を摂ると血糖値が上昇し、インスリンが分泌され筋肉などに血糖を取り込んで血糖値を下げます。
取り込めずに余った糖は脂肪組織に取り込まれて中性脂肪として蓄えられるので、ダイエットの妨げになってしまうのです。
とはいえ、バナナは低G I(※)食品です。
(※)GIとは食品に含まれる糖質の吸収度合い(血糖値の上昇速度)を示したもの
ですので、血糖値をあげにくく、バナナを食べた後にインスリンが過剰に分泌することもありません。
つまり、ダイエット中にバナナを1-2本食べるのは問題ないと言えます。バナナダイエット、安心して取り組めますね。
食物繊維で便秘解消?
バナナ1本食べたからと言って、すぐに便秘解消が出来るとは言い切れません。
なぜならバナナには便通に役立つ食物繊維が含まれますが、その量は多くないからです。
参考までに、バナナ1本に含まれる食物繊維は1.1g(※)です。
(※)1日あたりの食物繊維の目標摂取量は、18~64歳では男性21g以上、女性18g以上
ですので便秘が気になる方は、バナナと一緒に野菜や海藻なども取り入れ食物繊維の量を増やすと良いですね。
バナナダイエットで貧血もサポート
日本人の女性は貧血が多いです。なんと20-40代女性の65%が貧血だそうですよ。
またダイエット中は食事が偏りがちなことからも、貧血になる可能性があるかもしれません。
貧血は立ちくらみだけではなく、頭痛や肌荒れ、気力の低下などの不調も引き起こすと言われます。
バナナには、モリブデンと呼ばれる鉄分の吸収を高める栄養素が含まれます。
体調が良くなければ、ダイエットに前向きになれないですよね。貧血対策にもバナナが役立つのは、嬉しいですね。
バナナは朝食べるとダイエットに効果的
バナナダイエットをするなら、おすすめの時間帯は朝食時です。
なぜなら朝バナナを食べるとその日の睡眠を良質なものにし、痩せやすい体に導いてくれるからです。
質の良い睡眠はダイエットに欠かせません。
まず、睡眠中は食欲を抑制する効果のあるレプチンが分泌されます。反対に睡眠不足となると、食欲増進ホルモンであるグレリンの分泌が多くなってしまうのです。
つまり、良い睡眠が取れればレプチンの作用により、ダイエットに効果的です。
そこでポイントとなるのが、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンです。
メラトニンはトリプトファンを多く含む食品を摂ることでつくられるのですが、なんとバナナにその効果があるのです。
事実、朝食にバナナを食べると、おおよそ14-16時間かけてメラトニンに変換されて分泌されることが分かっています。
例えば朝8時にバナナを食べた場合、午後10時から0時に夜のメラトニンを作ってくれることになります。
寝つきが悪い…夜、目が覚めるなどの睡眠トラブルもダイエットの大敵です。毎朝1本のバナナダイエットで、痩せやすい睡眠を目指しましょう。
夜バナナダイエットって効果あり?
確かにバナナを食べるお勧めの時間帯は朝食ですが、夜、食べるのが悪いわけではありません。
しかし夕食後にバナナを食べると、全体としてカロリーの摂りすぎになる可能性が高いです。そうなると、ダイエット効果は見込めなくなってしまいます。
例えば「夕食の量をいつもの半分にしてバナナを食べる」などの工夫をし、摂取カロリーを減らすことが出来るなら、夜のバナナはダイエットに役立つでしょう。
ダイエット中の朝バナナレシピを紹介
朝ご飯を作る時間ってなかなか無く、カフェオレだけやヨーグルトだけになっていませんか?
前の日の夜にちょっとした準備をするだけで、朝、手軽に美味しく食べられるバナナダイエットのレシピをご紹介します!
【オートミールのバナナダイエットヨーグルト】
■材料〜作りやすい分量〜
・オートミール 50g
・無糖ヨーグルト 150g
・オリゴ糖 大さじ1/2
・バナナ 1本
■作り方
① 夜、器に無糖ヨーグルト、オートミール、甘味料を入れてよく混ぜ合わせる。ラップをかけて冷蔵庫に入れる。
② 翌朝、①に輪切りにしたバナナを加えて完成。
バナナチップスはどうか
バナナを乾燥させたものがバナナチップスです。ですので、バナナチップスにはバナナの栄養素がぎゅっと濃縮されています。
しかし生のバナナと比べると、バナナチップスはカロリーや糖質も高くなります。
なので、食べ過ぎには気をつけたいところです。30gほどを目安量にすると良いですね。
まとめ
以上、バナナは太る果物ではなく、ダイエットにも活用可能であることが分かりましたね。
そしてバナナのカロリーは中くらい、糖質は高めですが低GIです。ですから、ダイエット中にバナナを1-2本食べるのは問題ないでしょう。
なおバナナダイエットなら朝食時がお勧めです。朝バナナを食べるとその日の夜の睡眠が良くなり、痩せやすい体に導いてくれます。
なので朝食時にバナナ1本食べるのを、習慣にするのも良いかもしれませんね。
参考文献
医歯薬出版株式会発行 日本食品成分表2021 八訂
働く女性の健康応援サイト 貧血・かくれ貧血
大正製薬 生活習慣ケアコラム 朝スッキリ起きられる?ダイエットが成功しないのは、睡眠不足が原因かも