「毎日食べるもので、手軽にダイエットできたら嬉しいなぁ」
そんなあなたに朗報です。日本が誇る主食のお供、味噌汁が、実はダイエットに最適な食品なことをご存知でしょうか。
そこで今回は味噌汁とダイエットの関係、お勧めの具材を中心にご紹介することにしました。さらには味噌汁の簡単レシピもありますよ。
味噌汁でなぜ痩せる? ダイエット効果とは
味噌汁がダイエットに良い理由ですが、味噌汁には代謝をあげる効果が期待できるからです。代謝が上がると痩せやすくなります。
振り返ると、私たちは年齢を重ねるにつれて「若い頃に比べてなかなか痩せない・お腹周りが気になる」など感じることが増えますよね。
そこには加齢とホルモンが関係しています。年齢が上がって女性ホルモンが減ってくると、代謝が下がり内臓脂肪も増える傾向になるのです。
そこで積極的に摂りたいのが、味噌に含まれるイソフラボンです。イソフラボンには女性ホルモンに似た働きがあります。
また、ダイエットは続けることが大切です。
毎日の食卓に登場しやすい味噌汁なら、無理なく取り入れることができますよね。つまり頑張らずとも、代謝アップ&痩せやすい体作りを目指せるのが味噌汁です。
味噌はダイエットに良い発酵食品
味噌汁に使うお味噌は発酵食品です。
そして発酵食品には乳酸菌が含まれていますので、腸内環境が整いやすくなります。
具体的には、味噌を取り入れると腸内細菌が活性化され善玉菌が増えるのですが、なんと善玉菌には肥満を予防する働きがあるのです。
お味噌自体にダイエット効果があるのは嬉しいですね。
味噌汁ダイエットに一押しの具は海藻
ダイエットの観点ですと、痩せやすい体を作る最強の組み合わせは【みそ×海藻】です。
この2つの食材で、腸内細菌の中の【痩せ菌】を増やすことができます。
先ほど味噌の善玉菌には肥満予防の働きがあるとお伝えしましたが、海藻はその善玉菌のエサとなります。
なので、一緒に食べることで痩せ菌の増殖がスピードアップ!痩せやすい腸内環境→痩せやすい体へと繋がっていきます。
身近で手軽な海藻といえばわかめですね。たっぷり取り入れていきましょう。
その他おすすめ具材も紹介
具体的に善玉菌のエサとなるのは、海藻に含まれる食物繊維やオリゴ糖(※)です。
(※)食物繊維やオリゴ糖は消化・吸収されずに大腸まで達して善玉菌のエサをなり数を増やしていきます。
また海藻以外のお勧めですと、玉ねぎやキノコ類を入れた味噌汁ですね。いずれも食物繊維やオリゴ糖が摂れる食材です。
味噌汁はいつ飲むのがダイエットに良いのか
結論から言いますと、味噌汁は朝食時に飲むのが良いでしょう。その理由をお伝えしますね。
朝食で「痩せる体質」を作る
腸内環境を整えて、痩せ菌を増やすカギとなるのが朝食です。
なぜなら朝食を食べることで体内時計(※)がリセットされて活動スイッチが入り、新陳代謝やホルモン分泌がスムーズに行われるようになります。つまり痩せるスイッチがONになるわけです。
(※)体内時計とは体の様々な生体リズムを調整するものです。
そしてスイッチの入るタイミングで腸の痩せ菌を一気に増やせば、一石二鳥。
朝食に味噌汁を取り入れることは便秘の解消にもつながり、ぽっこりお腹ともサヨナラできる第一歩です。
誰でも簡単!味噌汁レシピを紹介
とても簡単な味噌汁のレシピをご紹介します。
わかめと豆腐のシンプルみそ汁
■材料〜2人分〜
・豆腐 1/4丁
・乾燥わかめ 2g
・刻みネギ(市販)少々
・和風だし(顆粒)小さじ1
・味噌 小さじ2
■作り方
①乾燥わかめは水で戻す。豆腐は1センチ角に切る。
②鍋に水を400cc入れて中火にかけ、水気を絞ったわかめと豆腐を入れる。
③一煮立ちしたら和風出汁を入れて弱火にし、味噌を溶いて入れる。
④器に盛り、小ネギを散らして完成。
■ポイント
豆腐は1丁を4つに小分けしてあるものを使うと便利ですよ。
石狩風♪具たくさん味噌汁
次に、1品で満腹になれる味噌汁のご紹介です。
■材料〜2人分〜
・生鮭 1切れ
・木綿豆腐 1/4丁
・お好きなきのこ 適量
・乾燥わかめ 2g
・刻みネギ(市販)少々
・料理酒 小さじ1
・味噌 大さじ1
■作り方
①生酒は6等分に切り、料理酒をまぶして5分おく。豆腐は1センチ角に切る。乾燥わかめは水で戻しておき、きのこは石突きを取り除いておく。
②鍋に水を400cc入れて中火にかけ、水気をとった鮭を入れる。煮立ったらアクを取る。
③②にきのこ、水気を絞ったわかめ、豆腐を加えて一煮立ちさせる。
④火を止めて味噌を溶いて入れる。
⑤器に盛り、小ネギを散らして完成。
インスタント味噌汁もダイエットに役立つの?
もちろん役立ちます。そして具材は海藻類のわかめや、きのこの中でもインスタントに使いやすいなめこが良いですね。
ですが、その日の気分もあると思いますので、お好きなインスタント味噌汁に乾燥わかめを入れるのもO Kです。
手軽なインスタント味噌汁も、上手に活用してくださいね。
味噌汁ダイエットで痩せない..理由を栄養士が分析
「積極的に味噌汁を取り入れているけど痩せないなぁ」
そんな時は栄養バランスを見直してみることをお勧めします。
理由ですが、ダイエットを成功させる近道は、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)をバランスよく摂ることだからです。
例えば、海藻入りの味噌汁とご飯だけの場合、たんぱく質が足りていないかもしれません。
たんぱく質が不足すると体内のたんぱく質が分解され筋肉が減り、代謝が下がる原因になってしまいます。
痩せた人がやっていることって?
朝食時のメニューで味噌汁とご飯以外に、納豆や卵、サバ缶などを取り入れているのではないかと推測します。
その理由は上記でもお伝えしたように、たんぱく質を補い代謝の上がりやすい状態にしているのではないかと思うからです。
なので、味噌汁ダイエットをしているのになかなか効果が出ない…と感じる方は、たんぱく質に意識を向けてみてください。
また、飲み物ですと牛乳や豆乳が良いですね。
ご紹介したレシピのように、味噌汁に豆腐や鮭などを入れて食べることをお勧めします。
まとめ
以上、代謝をあげる効果が期待できる味噌汁は、痩せやすい体作りに役立つことが分かりましたね。
そして味噌汁ダイエットでの最強の組み合わせは、みそ×海藻であることもご理解いただけたと思います。
みそと海藻は腸内細菌の中の痩せ菌を作ることができます。なので、具材にはわかめの活用が良いですね。
なお朝食は、腸内環境を整え痩せ菌を増やすカギとなる食事ですので、味噌汁は朝食時に飲むと良いでしょう。
味噌汁レシピも試してみてくださいね。
参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット ダイエット
厚生労働省 e-ヘルスネット 乳酸菌
大塚製薬 体重の増加にも女性ホルモンが関係してる?!
厚生労働省 e-ヘルスネット 腸内細菌と健康